お腹、固まっていませんか?お腹には使い方のクセがあります。無意識のうちに、お腹を緊張させる、ギュッと縮ませる、ということをやってしまうというクセがある人は少なくありませんが、この癖は全身にダメージを与えてしまいます。
1日に何度も力んだお腹はガチガチに固まって、肋骨は動かなくなり、横隔膜も上下動ができなくなります。硬い壁のようなお腹の中で居場所がなくなった内臓は、下がって前に出て動きづらい。そんなお腹はパーンと張っていて、手で押すと押し返されて、お腹の圧を感じます。
そうなると、息を止めているつもりがなくても止まってしまい、内臓機能も低下します。つまり、呼吸と消化吸収、排泄、免疫などの生命活動を支える基本が揺らぐ大問題。実は感情のコントロールにも関わります。
鳩尾からおへその上腹部を固めるのは、動くときのクセ。動き方やストレスの対応手段として、胃のあたりの筋肉を使うということを一旦身につけてしまうと、全ての動作でそうなってしまう。手を動かすとき、屈むとき、振り向くとき、ソファで座っているときも、スマホを見ているときも、知らず知らずに身体が、、、
姿勢もお腹のクセを反映します。お腹が縮むから背中が丸くなっている人、そうなっちゃうのが嫌だから頑張って胸を張っている人も、どっちも上腹部が固まって、おへそ下の下腹部が使えていない。そんな人は、下腹部がぽっこり前に出ています。
クセだから変えられます。生まれ持った元の動きに戻せば、姿勢も変わり、内臓もその機能を果たす。身体が一気に変わります。
呼吸ワークは、簡単な体操で、動き方のクセを変えて、インナーマッスルを目覚めさせ、固まったお腹や背中を緩める。呼吸法でお腹を凹ませる。あまりにもガッチガチな人には、直接手技でお腹を緩めて下がった内臓を上げて、身体感覚を変える。そんなこんなを色々駆使して、身体に染みついた悪癖を取り除き、本来の動き方としなやかさ、筋肉の使い方を思い出すと、ヒトは元気を取り戻していきます。動き方と呼吸の質を上げれば、マイナスから0に、0からさらにもっとプラスになれて、人生を豊かに過ごすことができます。
呼吸の教室アーユスでやっているのは身体を元気にするお手伝い。どんな人にも呼吸や動きには伸び代がいっぱいあるから、いつからでもやればやっただけの変化があります。お腹が固まっているかどうかは、自分の手で肋骨を掴もうとしたときの指が入り具合でわかります。柔らかなお腹であれば痛みなくグイッと掴めます。指なんて入りそうもなければ、固まっています。それは、大きく変わるチャンスがあるってことです。