背中をまっすぐにしなきゃと、ずっとピンと伸ばしていませんか?まっすぐにも丸くもできるのが本来の背中です。そして、丸くなれない背中では、息が吸いづらく吐きにくい。吸気で膨らみ呼気でしぼむという呼吸によって起こる体積変化が固い背中では起こりづらいからです。
背骨は、椎骨という骨が連結しているからしなやかに動くことができます。首の頸骨7個、胸の肋骨の部分が胸椎12個、腰椎5個に骨盤の仙骨、お尻の尾骨。本来ならこれらがひとつひとつ動くはず。なのに、錆びついたのか、1本の棒のようになって動くと、動きも悪くなります。負担が腰椎に集中すると腰痛に、なってしまいます。背骨が固まれば背中も固まってしまいます。そんな背中を緩めると、呼吸がうんと楽になります。
呼吸・整体の身体調整法には背骨や背中を緩めるものがいくつもあります。吸った息で背中の上部、全体、下部をそれぞれ内側から広げる呼吸法もあります。胸式呼吸も腹式呼吸も身体の表側の話。裏側の背中を忘れずに調整しましょう。固まっている人程、変化は大きいです。
猫の背中の曲線の美しいこと!まんまるにもなれて、のびーっともできる背中です。