歩くことは、思っている以上に人にとって重要です。関節、筋肉、内臓、身体全てに影響します。
1万年前の狩猟民族だったころ、歩いて食料を求めていた頃から、人類の姿カタチ、内臓と生きる仕組みは変わっていません。もっと言えば、10万年前に歩いて世界中に広がったホモサピエンスから進化はしていない。「歩く」前提で身体が機能するのが人類です。
最近、権威ある医学誌に、国際チームによる、1日に歩く歩数と健康状態の関係についての論文が掲載されました。16万人分のデータを分析した結果です。
それによると、1日に歩く歩数が2000歩の場合と7000歩では、明らかに違うとわかったそうです。
毎日新聞の記事より引用すると、
「1日の歩数が7000歩の人は、2000歩の人に比べ、全ての死因による死亡率が47%低かった。病気別にも心血管疾患の死亡リスクは47%低く、がんに伴う死亡リスクも37%低かった。
病気の発症との関連でも、認知症38%▽心血管疾患25%▽うつ症状22%▽2型糖尿病14%▽がん6% と、それぞれリスクが下がっていたことが判明した。」
健康維持には7000歩。死亡率が47%減とは、驚くべき結果。1日に数百歩しか歩いていない人、ドキッとしてください。健康を維持したいなら、工夫して歩きましょう。
暑さが厳し過ぎて、買い物すら行かずになってきたので、これはやばいと、7月に入ってから、早朝歩いています。空気がムワッとする前なら、気持ちがいいし、寝起きの固まった体がほぐれていくことを感じます。
歩くことと同じ作用がある、体操やストレッチ、身体の調整法や呼吸法はありません。
同じく大事なのが、睡眠。寝ているときにしか身体はできないことがあるんです。良質な睡眠が1日を豊かにしてくれる。実感しているのは、今週の夜のオンライン講座「やさしい呼吸時間」の効果。ぐっすり眠れて目覚めがいい。
適切な運動、睡眠、休息、食事が基本のキです。日常が、習慣が身体をつくります。
ランセット・パブリック・ヘルスに掲載された歩数と健康についての論文はこちらです。https://doi.org/10.1016/S2468-2667(25)00164-1。