脇が使えると肩がイカらない

肩こりの原因は、肩そのものだけにあるとは限りません。

たとえば腕を上げたとき、肩まで一緒に持ち上がってしまう人がいます。これは、腕を肋骨や体幹につなぐ働きが弱くなっている状態。その働きを担っているのが、いわゆる「脇」と呼ばれる部分です。

本来、腕は脇の力で身体につながりながら動きます。けれど脇がうまく働かないと、その分を肩が代わりに頑張ることになる。何度も肩で支え続ければ、当然肩は凝っていきます。

「脇が甘い」という言葉があります。

隙がある、油断している、という意味ですが、もともとは武道の世界から来た言葉。脇が弱いと、相手の力を受け止められず、崩されてしまう。つまり“脇”は、身体を安定させる大切な場所なのです。

ところが現代人は、身体的に“脇が甘い”人がとても多い。

脇が働かないために、必要以上に肩を上げ、肩や首で身体を支えています。肩こりは、その結果として起きていることも少なくありません。

この“脇”の中心になるのが「前鋸筋」という筋肉とその周辺です。

前鋸筋は、肩甲骨と肋骨をつなぎ、腕と体幹を連動させる重要な筋肉。けれど意識しづらく、一般的な筋トレでもうまく使えないことが多い場所です。そもそも、その存在を知らない方も多いかもしれません。

呼吸・整体メソッドでは、「脇を鍛える」というより、“自然と脇が働いてしまう動き”を繰り返します。

動きの中で、忘れられていた脇が目を覚ます。筋肉を無理に鍛えるというより、途絶えていた神経のつながりを取り戻していくような感覚です。

動いた後には、

☑️ バンザイしても肩が上がらない

☑️ 腕を上げると肋骨も一緒に動く

☑️ 呼吸をしても肩が上下しない

そんな変化が起こります。

「腕が身体につながった感じがする」  

「腕の付け根が、肩ではなく体幹になったみたい」

そんな感想をいただくこともあります。

前鋸筋は、見た目には地味な筋肉です。ですが、ここが働くかどうかで、身体の使いやすさは大きく変わります。武道家や格闘家で、脇が使えない人はいません。それほど重要な場所です。

期待できる変化としては、

☑️ 肩こりの軽減

☑️ 姿勢改善

☑️ 呼吸のしやすさ向上

☑️ 運動パフォーマンスアップ

などがあります。

呼吸・整体メソッドでは、身体が忘れてしまった動きを、もう一度思い出させていきます。

ただ筋肉を鍛えるのではなく、身体のつながりを取り戻すこと。

脇に本来の働きをしてもらうことで、頑張りすぎていた肩が、ようやく休めるようになるのです。

〈 Ayus 呼吸の教室 〉

愛知県日進市栄3丁目2214

( MAREE HAUTE 2F )

© Ayus / Akiko Tachibana