人類も動物です。人間が呼吸をする仕組みは、哺乳類に共通するものです。
呼吸に肺と横隔膜を使っているのは、私もうちの猫も同じです。呼吸によって猫のお腹は柔らかに動いて、息が止まっているところなんて見たことない。猫は上手に呼吸します。
哺乳類が出現したのは2億年前、そこからかなり時間を経て20万年前に人類が誕生します。
哺乳類が進化していく中で、試行錯誤を繰り返し磨きあげられた身体に、最後、人類は、立ち上がって大きな脳をくっつけた感じ。
つまり、動物と同じ仕組みが働く”からだ部分”と、ヒト特有の”考える部分”の両方を持ちます。
頭でっかちの私が、呼吸を学んで、人間も動物だ、という、至極当たり前のことにたどり着いたのです。そして自分が動物パートをないがしろにしていたなぁ、とつくづく感じます。頭でねじふせてきたかもしれない。
呼吸•整体の呼吸ワークや身体調整は、考えてやろうとすると上手くいきません。が、からだに聞いてやれば、スルッとできます。
自分の身体の感覚を頼りに決める。
思考を介さずに、感じて反応して動く。
身体に聞いて、身体に従って、動く。
身体に任せる、ということ。
呼吸がそれを教えてくれます。
ワークで練習して、日常もそれで生きる。頭を捨てるわけではなくて、考えつつも感じ続ける。感じつつ考える。息を止めずに考える。
呼吸は、生き物の進化の一番最初から存在する機能です。呼吸がNOということは、生き物としてNOということ。
自分の中に信頼できる指標ができます。
人間も動物。あたりまえのことを忘れずに、身体がある日々を生きる。
呼吸、身体、動きを学ぶ、呼吸の学校は4月から始まります。